人は様々な人と出会い、互いにつながり、学び、育ち合います。
幼児期に培われる心と体の育ちが、その後に繋がっていきます。
それは中々目には見えにくいもので、
どのような経験を重ねて成長していくのかがとても大事。
遊びや経験を通して、子ども達が豊かに伸びやかであるように、
あるがままの心を尊び、その心を見つめて寄り添います。
日々の保育で第一とすべき ひとりひとりの心と育ち、
それぞれの命の輝きを尊重し、慈しんでいます。
子どもたちは たくさんの関わり合いを通して、成長します。
同じクラスや学年の友だち、異年齢の友だち、隣の聖マリア小学生、先生たち。
いっしょで嬉しい場、自分を認めてくれる場、違う感じ方や考えに出会う場、
様々なつながりの中で 互いに育ち合っています。
一緒に活動する事も。
外での体育の授業は
よく目にする風景です。
幼児期の学びは 日々の生活と遊びの場であることに 意味があります。
「面白そう」「楽しそう」と興味をもって 取り組むことで、しっかりと身に付いていくのです。
特別なことをするよりも、日常の流れの中でこそ 子どもの学びは定着します。
小さなことからやり方を教わって、自分の身の回りのことから 出来ることを増やしていきます。
小さな達成感を積み重ねて、自信も培われます。
まわりの状況への理解力、判断力も自分の経験を通して培われていきます。
遊びは、子ども自身が興味を持って 触れて 試して 考えて、色々なものを獲得していく場です。
体を動かす動的な遊びや、落ち着いた静的な遊び、独り遊びや友だちとの遊び等、様々です。
したいことを自分で選びながら 友だちと遊び、人との関わり方を知り 身につけていきます。
”その遊びの 何を面白がっているの? どこに喜びを感じているの?”
保育者は 遊びを楽しむ 子どもの心を感じながら、見守り、働きかけ、必要な援助をします。
子どもや遊びの様子をみながら、学びとして深まり、広がるように 心をくばります。
続けていることが よくありますね。
遊びながら 新たなものを獲得している
まさに 子どもならではの 学びの姿です。
失敗を認めてもらえる場は、
安心して何度も挑戦できる場です。
諦めずに がんばる心も育ちます。
お母さんごっこ
猫ちゃんごっこ
モデルショー
コンサートごっこ
三脚持ったカメラマン
実生活の再現遊びにも。
見聞きしたことを
自分でも真似して
理解を深めていきます。
人形劇ごっこ
レストランごっこ
ダンスが大好きな女の子たち。振り付けをみんなで相談して 楽しそうに踊っています。
舞台にのると 気分はさらに盛り上がり、お客さんを呼んで ダンスショーの始まりです。
最後はお客さんたちも 舞台に上がり、みんなでフィナーレを迎え、大満足でした。
一緒になって楽しむ。
自分を受け入れられた子どもは
認めてもらえた嬉しさを感じます。
積み木を使った ドミノ遊びや タワー作り。子どもの集中と根気の力ですね。
探求心 ・ 思考力 ・ 理解力 ・ 創意工夫 ・ 友だちとの協同心
あきらめずにがんばる心 ・ 達成感 ・ 肯定感 ・ 自主性
幼児期に培われた心は 子どもが大きくなった時に、その子自身を支える助けになります。
大好きな遊びのひとつ。
クラスみんなで作って、
係や役割を決めて
遊びを共有することも。
身近な小動物や植物との出会いは 命との出会いです。
命のあり方は みな違い、それぞれの 命の輝きがあります。
自分が世話したものや 心をかけたものに、花や実がなるのは とても嬉しいことです。
命ある動植物と触れ合い 向き合うことで
子どもの心に感じ入り 育まれていくものがあります。
運動能力の基礎は ほぼ幼児期に出来上がります。
この時期は 幅広く 豊かな運動経験がとても大事です。
日々の生活の中で、遊びの中で、自分の体をしっかりと動かす。
(靴の脱ぎ履きを 立ってすることも 体を使う生活の場のひとつです。足の裏の発達や体幹力にも。)
様々に体を動かすことは 脳の発達に大きく関わり、神経回路が複雑につくられています。
遊びや生活の場で 友だちと一緒になって、体を動かすことを楽しみます。
絵本が育むもの
紙芝居や絵本は帰りの集合時に見る事が多いですが、1日の色々な場面で絵本に触れています。
絵本には言葉の美しさがあり、物語の楽しさと共に言葉を覚え、豊かな表現を身に付けていきます。
人とのコミュニケーションで言葉はとても大切な要素です。
自分で拾い読みする楽しさもありますが、読んでもらう事はとても大事です。
絵を見ながら、耳にする言葉を心に取り込み、物語の中に入り、絵本の世界を深く味わえます。
そして、絵本は絵を見る楽しさもあります。言葉にない事も、絵の中に描き込まれています。
物語の筋道と少し離れたところに、絵に描き込まれたもう一つのアナザーストーリーに出会った時、
何か絵本の中に秘密の宝物を見つけたような気持になります。
幼稚園では数人以上の子ども達で絵本を見る事が多くなります。
友だちと共有しながら物語の世界に入り込むのも楽しいですが、
家庭ではお父さんやお母さんがお子さんを膝にのせたり、
隣に寄り添いながら読み聞かせてあげると良いですね。
ゆったりとした中で心を育み、大きくなった時に心に残る大切な思い出となる事でしょう。